2008年6月24日の放送内容

■本日の話題その1  洞爺湖地域の誇る自然・有珠山のすごさ
 4月から6月までANA機内誌「翼の王国」に短期連載した「洞爺湖ノート」では、サミット開催で注目されている洞爺湖地域の自然の最大の見どころは有珠山の火山活動にあると述べました。今発売中の自然雑誌ファウラ20号・洞爺湖有珠山特集でも火山活動に比重を置いた構成に致しました。実際、有珠山は世界でも非常に珍しい火山として世界中の火山学者が注目している活火山だそうです。
 では、有珠山のどこがそんなにすごいのでしょうか。その理由の第一は、定期的に噴火することです。1600年代以来、ほぼ30年ごとに規則正しく噴火しており、その間隔は短い時で22年、長い時で60年ほどであり、これは自然現象としてはかなり規則正しい部類だそうです。第二に、噴火前に必ず前兆地震を伴うこと。そのお陰で私たちは噴火を予測することができます。そのため有珠山は”嘘をつかない火山”と言われています。第三に、マグマの粘性が強いため溶岩が流れずに溶岩ドームを形成することです。第四に、噴火の度に違う噴火口から噴火することです。世界にはいつも同じ火口から噴火する火山が多い中、毎回違う火口から噴火する代表例が有珠山です。そもそも洞爺湖も11万年前の大噴火の火口跡です。洞爺湖と有珠山は一体のものとして見るべき自然なのです。他にも昭和新山をはじめ、大有珠・小有珠・オガリ山・明治新山などたくさんの噴火口跡の山があります。そして第五に、盛んに活動している活火山のすぐ近くに人々の生活があり、また観光地として多数の人が訪れる場所であること。こういう例は世界的に見ても非常に珍しいそうです。
 これらが、有珠山が世界でもじつに珍しい火山であると言われる理由です。

faura20号表紙

ファウラ2008夏号(20号)洞爺湖・有珠山特集


■本日の話題その2  夏のアウトドアで気をつけたいこと・マダニとスズメバチ
 北海道ではこれから7月いっぱいくらいまで、マダニが盛んに活動する季節なので外へ自然観察に出かける方は十分注意しましょう。マダニは動植物に寄生して吸血するクモ綱ダニ目の節足動物で、怖いのはライム病(スピロヘータ)という病原菌を媒介する可能性があることです。まずマダニ対策についてご案内します。
 マダニは笹薮などに潜んでいて、衣服に付着します。皮膚に取り付くまでに数時間かかるので、それまでに発見できれば大丈夫。火であぶり殺すといいそうです。明るい色の服装(帽子、長袖・長ズボンなど)であれば発見しやすいとのこと。皮膚に吸着してしまったら、ピンセットでゆっくりひきはがし、消毒して化膿止めの薬を塗っておきましょう。ピンセットでつまむ時に腹を押してしまうと血液が逆流して病原菌が体内に入ってしまうので要注意です。また、ひきはがす時にちぎれて頭部だけが残って皮膚に食い込んでいたら、病院で切開してもらうことになります。くれぐれもご注意を。
 また、マダニとともに野外で注意すべき対象はスズメバチです。スズメバチの怖さは多くの人によく知られていますが、ハチの被害を防ぐためにはまず白っぽい服装にすること。黒い色を標的にして襲ってきますので、黒っぽい服・帽子・長靴は×です。また、化粧品などの匂いもハチを誘引しますので避けるべきです。そして、スズメバチに気づいたら大きな動きをしないで静かにその場から立ち去るようにしてください。スズメバチは、刺されるとアレルギーの関係で死に至ることがありますから本当に怖いです。気をつけましょう。
 なお、以上の情報は、河井大輔著「北海道の森と湿原をあるく」(寿郎社)に記載されている内容を要約したものです。「北海道の森と湿原をあるく」は弊社のインターネットサイト「ファウラショップ+」でお求めいただけます。

北海道の森と湿原をあるく

河井大輔著「北海道の森と湿原をあるく」(寿郎社)



■インフォメーション
・ 大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2008夏号(特集:洞爺湖・有珠山)は、ただいま道内の書店などで発売中です。
・ ファウラ編集発売元である大橋弘一写真事務所「ナチュラリー」へのお問い合わせは、
0120-4646-13までどうぞ。
・ 大橋弘一写真展「クマゲラ棲む藻岩山」は7/13まで、もいわ山山頂ギャラリーで開催中。
・ 全日空(ANA)機内誌「翼の王国」に、ただいま大橋弘一が「洞爺湖ノート」を短期連載中です。


■今日ON AIRした音楽
矢沢永吉
・ 時間よ止まれ
・ YES MY LOVE
・ THIS IS A SONG FOR COCA-COLA
・ 涙のラブレター
・ 抱かれたい、もう一度


■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週火曜日午前11時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでおしゃべりしています。

2008年6月17日の放送内容

■本日の話題その1  ファウラ夏号が出ました!
 北海道自然雑誌ファウラの2008夏号(「洞爺湖・有珠山」特集号)がこの15 日に発売になりました。今回の特集は7月に行なわれるサミットに向けて、世間の耳目を集める洞爺湖地域をファウラらしく紹介しようという趣旨で作りました。
 じつは、サミット開催が決まった時は、ファウラで洞爺湖特集を組むことなど全然考えていませんでした。というのは、洞爺湖は自然の見どころの乏しい地域であり、自然雑誌であるファウラが取り上げるべき場所とは思わなかったからです。その理由は、先史時代の遺跡などからわかるように北海道でも早くから人が定住した場所だからです。和人の定住も寛政年間から見られ、いわば人が自然に手を加え改変してきた歴史の長い地域です。その結果、人が持ち込んだ植物つまり外来種がはびこり、また温泉街とその周辺など市街地化・農耕地化されていて、残された自然はわずかだという印象が強いです。
 しかし、洞爺湖に隣接する有珠山の火山活動に注目してみれば、こちらは世界でも稀に見る珍しい火山です。有珠山は北海道が世界に誇る自然であるともいえるのです。これはファウラとしてもやはりこの機会に是非ご紹介するべきだという意見がスタッフから相次ぎ、この点に着目した特集を組むことになりました。結果、39ページの特集のうち33ページが有珠山の火山活動に関するものとなりました。
風光明媚な洞爺湖の景観から、観光資源としての洞爺湖を期待されていた向きにはちょっと意外な特集に見えるかもしれません。しかし、この地域の自然の魅力はズバリ火山活動にある。そのことを是非多くの読者の皆様に知っていただけたらと思います。
 では、有珠山のどういう部分が世界的にも注目される火山なのか。このお話は来週以降の番組でご紹介します。早く知りたい方は、是非ファウラ夏号をご覧ください。

faura20号表紙

ファウラ2008夏号

■本日の話題その2  草原のバードウォッチング
 今週も、北海道らしい草原の野鳥のお話です。
 今日ご紹介するのは、カワラヒワ(アトリ科)。全長13.5cm。全国的にごく普通に見られる小鳥ですが、北海道では特に数が多く、どこにでもいる鳥という印象の身近な存在です。名前の由来のカワラはもちろん「河原」、つまり河原や河川敷などに多く生息することで名づけられました。ちょっとした草地や疎林などに多いということですが、それどころか札幌などでは住宅街でもよく見かけます。それが災いして鳥に興味のない方にはスズメと誤認されるケースが多いようです。しかし、よく見ると黄色い部分が目立ち、特に飛んだ時には翼に黄色い帯が出現し、それがきっかけでスズメではないと気づく人もいます。黄色は赤と並んでヒワの仲間(アトリの仲間)にはよく見られる色で、このカワラヒワとマヒワがその典型です。
 ところで、ヒワとは古語の「ひわやか」が語源だと言われます。ひわやかとは、小さく繊細な様、きゃしゃなことを意味します。マヒワやベニヒワは確かに小さくてはかなげな印象があり、その名にうなずけますが、カワラヒワはこれだけどこにでもいることから、むしろ環境適応性抜群のたくましい鳥というのが実際ではないでしょうか。
 番組では、キリキリ、コロコロと聞こえる地鳴き及びビーンと聞こえるさえずりを録音でお聞きいただきました。

カワラヒワ

写真:カワラヒワ   大橋弘一CD-ROM「野鳥365日」(シンフォレスト)より


■本日の話題その3 西岡公園でこれから見られる花オニノヤガラ
 西岡公園管理事務所から「腐生植物のオニノヤガラがこれからの時期には見ごろになる」という情報が寄せられました。いい機会なのでオニノヤガラについて解説します。
 オニノヤガラは葉緑素をもたないラン科の腐生植物です。ヤガラとは矢の棒の部分のことで、まっすぐに伸びた茎とその上部に総状花序の花がついた様子が矢を地面に突き刺したように見えるのでこの名になったそうです。高さ1mほどにもなる大きさから鬼が使う矢という命名になったのでしょう。「鬼の矢柄」ではなく「神の矢柄」と呼ぶ地方もあるようです。
 ところで、「腐生」とは生きものの死体に取り付いて養分を取り込むことをいいますが、それに対して生きているものに取り付き養分を取ることを「寄生」といいます。オニノヤガラはどの図鑑を見ても腐生植物と書かれていますが、実際には根塊に進入したナラタケ菌の菌糸を消化して栄養分にするとのことであり、ということは生きたナラタケ菌から養分を取り込むわけですから、腐生というより寄生なのではないかと思うのですが…。植物の専門家のご意見を聞いてみたいものです。
 別名ヌスビトノアシ。こちらは、芋のように太った根茎が、爪先立ちになった足の形に似ているとの発想で名づけられた愉快な命名です。


■インフォメーション
・ 大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2008夏号(特集:洞爺湖・有珠山)は、ただいま道内の書店などで発売中です。
・ ファウラ編集発売元である大橋弘一写真事務所「ナチュラリー」へのお問い合わせは、
0120-4646-13までどうぞ。
・ 大橋弘一写真展「クマゲラ棲む藻岩山」は7/13まで、もいわ山山頂ギャラリーで開催中。
・ 全日空(ANA)機内誌「翼の王国」に、ただいま大橋弘一が「洞爺湖ノート」を短期連載中です。


■今日ON AIRした音楽
パット・ベネター
・ HEARTBREAKER
・ WE BELONG
・ WE LIVE FOR LOVE (愛にまかせて)
・ LOVE IS A BATTLEFIELD (愛の嵐)
・ WOOH WOOH SONG


■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週火曜日午前11時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでおしゃべりしています。

2008年6月10日の放送内容

■本日の話題その1  環境対策は科学的でなければ
 先週、流通業界の環境対策としてレジ袋の有料化が進行しているというお話をしました。私もレジ袋の追放は環境にとっていいことであるに違いないという前提で考えていましたが、しかし、ここ数日間、北海道新聞で連載された「レジ袋は悪者?」という記事には考えさせられることが多かったです。
 まず、現在のレジ袋は日本の最先端の技術によって大変薄くて丈夫なものになっているそうです。そのため多くの人はゴミ袋やその他の用途にも使っており、つまり買い物袋として使われるだけでなく再利用されるケースが多いのが実態であること。日本でレジ袋を生産するために使われる原油は55万8000キロリットルで、これは世界の原油消費量42億キロリットル(いずれも年間)の1万分の1強に過ぎず、もし全てのレジ袋がなくなったとしてもCO2削減の効果は薄いと考えられること。また、原料のナフサはレジ袋だけでなく様々なプラスチック製品の原料となるため、レジ袋原料から転用されて他のプラスチック製品になるだけ、つまり結局はいずれにしても世界のどこかでプラスチックごみになるだけと思われること。レジ袋有料化は、結局、市民への環境への意識付け程度の意味合いしかないのではないかという論調でした。
 参加意識や皆で取り組む意識付けも必要ですが、本当の環境対策としては科学的根拠に基づき何が必要でどれくらいの効果があるのかを冷静に判断して取り組むことが大切だと思わされました。となると、
流通業界でできる環境対策としては、レジ袋の削減よりも樹脂製の食品トレイや、ラップ、個別包装などを率先してなくすことの方が大切なのかもしれません。ただ、そういったことも、科学的に見てどの程度の効果があるか私たち一般市民が知らなければなりません。情報発信者は正確で客観的な情報を出すことを、市民は情報を「読む」力を、それぞれ求められているのでしょう。

■本日の話題その2  エゾカンゾウ
 6月の北海道らしい花として、エゾカンゾウはとても身近な存在です。今日の自然の話題としてはまず第一にこのエゾカンゾウについてです。
 エゾカンゾウはユリ科の多年草で、群生して6月中旬から7月にかけて大きな濃黄色の花を咲かせます。原生花園の主役ですが、海岸沿いの崖地など、道内では色々な場所で本当によく見かけます。今年は多くの花の開花期が早まっているので、エゾカンゾウも間もなく咲き始める地域があるかもしれません。別名にエゾゼンテイカ、ゼンテイカ、ニッコウキスゲがありますが、北海道ではエゾカンゾウと呼ぶのが一般的です。
 ニッコウキスゲが別名と聞いて意外に思われるかもしれませんね。本州では日光や霧が峰などの高原を彩るニッコウキスゲが北海道ではエゾカンゾウと名前を変えて平地に咲き誇るのです。ニッコウキスゲとエゾカンゾウが同じものだと知った時にはびっくりしたことを覚えています。
 エゾカンゾウは他にも誤解の多い花で、漢方薬のカンゾウ(甘草)と近縁の植物と思っている方も多いのではないでしょうか。甘草は中国〜ヨーロッパに産するマメ科の植物で、エゾカンゾウとは全く異なります。漢方では解熱鎮痛剤としてとても一般的で、一説によると漢方薬の約8割に使用されているとか。天然の甘味料にも使われています。しかし、エゾカンゾウになぜ「カンゾウ」の名が付くのかはよくわかっていないようです。葉は甘いと言いますが、エゾカンゾウとは漢字では正確には「蝦夷萱草」と書くのだそうです。漢字表記では、ゼンテイカの名も「禅庭花」であり、これこそ意味不明です。
 北海道ではこんなにも身近な花でも、こんなにわからないことが多いとは、意外です。

エゾカンゾウ

写真:エゾカンゾウ
   大橋弘一著「北海道の自然を美しく撮る55SPOTガイド」(MGコーポレーション)より


■本日の話題その3 草原のバードウォッチング
 先週に続いて、北海道らしい草原の野鳥をご紹介します。今週は、ベニマシコ(アトリ科)。全国に分布しますが、東京などは越冬地になっており、一般的には冬羽の淡い赤色の姿が親しまれている鳥です。北海道では夏鳥で、雄の赤い色が鮮やかな美しい夏羽が見られます。この夏羽の赤さは見事で、本州のバードウォッチャーが同じ鳥とは思えないと感じるほど。英名でもLong-tailed Rose Finchといい、夏の北海道で見る姿は確かに「緑の中に咲いた赤いバラ」のようです。
 全長13.5cm。そのうち4割ほどが尾という尻尾の長い鳥です。ピッポ、ピッポポという地鳴きが独特で、草原や疎林などの環境で北海道ではとても数多く見られます。番組ではさえずりも含め鳴き声を録音で聞いていただきました。
 ところで「マシコ」とは「猿子」と書いてアトリ科の赤い鳥を指す語です。猿の赤い顔からの連想でつけられたネーミングで、猿子だけでも”赤い鳥”の意味を持ちます。ベニは、もちろん「紅」。ですから、ベニマシコは”直訳”すれば「赤い赤い鳥」の意味合いとなり、なんともおかしな名前ということになってしまいます。まあ、それだけ赤い色が鮮烈な印象だということでしょうか。

ベニマシコ

写真:ベニマシコ 大橋弘一写真集「北海道原生花園の野鳥」(中西出版)より



■インフォメーション
・ 大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2008春号(特集:スミレの魅力)は、ただいま道内の書店などで発売中です。
・ ファウラ編集発売元である大橋弘一写真事務所「ナチュラリー」へのお問い合わせは、
0120-4646-13までどうぞ。
・ 大橋弘一写真展「クマゲラ棲む藻岩山」は7/13まで、もいわ山山頂ギャラリーで開催中。
・ 全日空(ANA)機内誌「翼の王国」に、ただいま大橋弘一が「洞爺湖ノート」を短期連載中です。


■今日ON AIRした音楽
高中正義
・ ブルーラグーン
・ Smoother
・ Ballad 2 U
・ アクアプラネット
・ Shake it


■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週火曜日午前11時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでおしゃべりしています。

2008年6月3日の放送内容

■本日の話題その1  「イオン北海道」に注目! 企業の環境対策
 企業の環境対策が求められる時代ですが、今週は私たち庶民の生活に直結する流通業界の動きに注目してみます。
 北海道新聞によると、イオン北海道のジャスコ苫小牧店が7月から「エコストア」の道内1号店になるそうです。太陽光発電によって店内の電力をまかなったり、省エネ機器の本格的導入などが行なわれるとのこと。それに先立ち、今月から同じくジャスコ苫小牧店など苫小牧市内14のスーパーでレジ袋の有料化がスタートしました。ジャスコの動きに他店も同調した格好で、一地域でこれほどの数のスーパーが一斉に有料化するのは珍しいそうです。
 イオン北海道はまた、24時間営業にも否定的であり、ジャスコなどの各店で既に24時間営業している店舗はないとのこと。私はコンビニを含め24時間営業のお店がこんなに多いことを常日頃から嘆いていますので、イオン北海道の方針は大歓迎です。ちなみに、一ヶ月ほど前の北海道新聞で24時間営業のお店がなくなったら…というアンケート企画がありましたが、「なくなっても困らない」という人が約85%という結果でした。

■本日の話題その2 オシドリの巣立ち
 今、野鳥たちは子育ての季節を迎えています。そんな中、札幌・真駒内の市街地でオシドリが営巣したことをNKさんから教えていただきました。
 オシドリは同じ場所で一昨年から繁殖しており、テレビで紹介されたりして有名になった場所ですが、今年もNKさんの観察によるとこの週末(5/31か6/1)頃にでも巣立ちを向かえそうだということでした。オシドリは樹洞に営巣する鳥ですので、水鳥とはいっても森がなければ生きていけないカモ類であり、ドングリを好んで食べることでも知られています。
 今回の真駒内での巣立ちは、結局、昨日6月2日だったそうで、12羽のヒナが次々に巣から出てきて(転げ落ちるように)、水辺に移動していきました。ヒナたちのうち2羽がカラスの餌食になったということで、自然のドラマがこんな街なかでも繰り広げられていることに感慨を覚えます。残った10羽のうち、何羽が無事に大人になれるのでしょうか。都市ならではの天敵としてカラスのほかに野良猫に襲われるケースもあるでしょうし、キタキツネもいます。一羽でも多くのヒナが無事に成長することを祈ります。

オシドリ

写真:オシドリ  大橋弘一著「鳥の名前」(東京書籍)より


■本日の話題その3 草原のバードウォッチング
 6月に入りますと、草原の野鳥たちが観察しやすい季節になります。本州では見られない鳥や、北海道ならではの夏羽の美しい姿の鳥も多く、北海道らしい野鳥観察の楽しみ方ができます。
 今週は北海道らしい草原性の鳥のうち、ノビタキとノゴマという2種類をご紹介します。いずれもツグミ科で、ノビタキはL=13、ノゴマはL=15.5cmほどの小鳥です。ノビタキは本州では高原へ行かなければ見られないのに北海道では大変数が多く、札幌周辺も含めちょっとした草地には必ずいると言っても過言ではありません。北海道で最も身近な野鳥と言えるかもしれません。
 ノゴマは喉の赤い色が印象的な鳥で、基本的に日本では北海道だけで繁殖する鳥(本州ではごく局地的に繁殖例あり)ですので、東京などのバードウォッチャーには北海道らしい鳥の代表例として人気があります。跳ねるような感じの躍動的で快活なさえずりが特徴で、平地の草原のほか、高山のハイマツ帯でも繁殖しています。

ノビタキ

写真:ノビタキ   大橋弘一写真集「鳥鳴山河」(クレオ)より
ノゴマ

   ノゴマ   大橋弘一ポストカード作品より


■インフォメーション
・ 大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2008春号(特集:スミレの魅力)は、ただいま道内の書店などで発売中です。
・ ファウラ編集発売元である大橋弘一写真事務所「ナチュラリー」へのお問い合わせは、
0120-4646-13までどうぞ。
・ 大橋弘一写真展「クマゲラ棲む藻岩山」は7/13まで、もいわ山山頂ギャラリーで開催中。
・ 全日空(ANA)機内誌「翼の王国」に、ただいま大橋弘一が「洞爺湖ノート」を短期連載中です。


■今日ON AIRした音楽
洋楽アラカルト
・ ファイナルカウントダウン(ヨーロッパ)
・ ゴー・ウェスト(ペットショップボーイズ)
・ オールウェズ・オン・マイ・マインド(ウィリーメネルソン)
・ テイク・オン・ミー(アーハ)
・ ビー・マイ・ベイビー(ザ・ロネッツ)


■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週火曜日午前11時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでおしゃべりしています。

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野鳥写真家&自然雑誌faura編集長の大橋弘一が自然や環境について語ります。FMアップルの番組「不思議いっぱいネイチャーワールド」の内容を伝えるブログでしたが、放送休止中の今もこのブログは継続します。