2008年11月18日の放送

■本日の話題その1  「日本の歳時記」で考えた鷹狩りの真実
 私は書籍や雑誌などいろいろな出版物に写真を提供するのが本業ですが、今年は春から出版が始まった小学館ウィークリーブック「週刊・日本の歳時記」に時々野鳥の写真を提供しています。今回も、その11月25日号(初冬の号)に鴨の群れの写真が掲載されました。見本誌が届き、自分のページ以外のところを見て、私がびっくりしたことがありました。それは、「鷹狩り」という季語です。鷹狩りが、冬の季語として紹介されていたのです。
 俳句の趣味がない一般人として、そもそも鷹狩りが季語だという概念は私にはありませんでした。季節を問わず行われていたと思っていました。ところが、この「日本の歳時記」によりますと、”小鷹狩り”と呼ばれる小鳥類を獲物とする鷹狩りは秋に、”大鷹狩り”と呼ばれるキジなどを獲物とする鷹狩りは冬に行われるものだったということです。特に大鷹狩りがメインで、ですから鷹狩りという言葉が冬の季語となったのでしょうか。しかし、野鳥の生態に照らして考えるとどうも合点がいきません。タカは人が飼い慣らして使うわけですから当然として、獲物となるキジは留鳥ですからやはり一年中いつ行われてもおかしくありません。
 インターネットで調べてみると、鷹狩りの伝統を現代に受け継ぐ人々のサイトに「冬が近づいた。待ちに待った鷹狩りの季節が始まると思うとわくわくする…」というような内容の記載がありました。やはり鷹狩りは冬のもののようです。
 よく考えてみます。鷹狩りに使われたタカはオオタカやハヤブサだったと聞きます。オオタカなどの狩りで我々が見るチャンスが多いのは、冬にカモ類を狩る場面です。体の大きさからしてオオタカにとっては最上級の獲物がカモもしくはガン類といえると思います。日本では多くのカモ類が冬鳥です。従って鷹狩りの獲物もカモを狙うのが喜ばれたのではないでしょうか。こう考えると冬の季語だということに納得がいくのです。もうひとつ、いくら武家のたしなみであったと言っても、農繁期に農民の邪魔をするようなことははばかられた…。だから必然的に農閑期のものになったと考えることもできるのかもしれません。

日本の歳時記

これが「週刊・日本の歳時記」11/25号。鷹狩りの話や、私が撮影したマガモの写真が掲載されています


■本日の話題その2   カモとアヒルとアイガモ…
 FMアップルの地元・豊平区にある西岡公園から、毎週”西岡の自然情報”が寄せられ、番組でご紹介しています。今週の西岡公園管理事務所からのリポートには、エゾリスの話などともに、池のカモに混じって数日前からアイガモが見られることが書かれていました。いい機会なのでアイガモとは何なのかをお話したいと思います。
 そのためには、まずアヒルからご紹介しなければなりません。アヒルは野生のマガモを飼い慣らして肉や卵を取るために家禽化したもので、中国では3000年前、ヨーロッパでは2000年前、そして日本でも平安時代から作り出されたと言われています。人工的に作り出されたため色々な色のものがあり、中国の北京アヒルは白色、日本のものはマガモに似た青首が多いそうです。秀吉が水田の放し飼いを奨励した記録もあるようです。幕末頃にはヨーロッパのものが長崎へ持ち込まれ、明治時代に入るとアメリカから中国のもの(北京アヒル)が入り本格的に産業用飼養が行われるようになりました。アヒルは体が大きく、北京ダックに使われる北京アヒルで体重3.5〜4kgもあります。原種のマガモが1〜1.5kgですから約3倍もあります。そのため飛べない鳥としとて知られますが、実際は10mくらいは飛ぶようです。
 アイガモは、このアヒルとマガモを交配させたもので、アヒルよりは小さいですが、それでもマガモと比べるとひと回り以上大きい感じがします。最近は有機農法で使われるものなどカルガモと交配させたものもあるようで、こうした個体が野生化してさらにマガモやカルガモと交雑してしまう例も見られ、世にも不思議なわけのわからない生物を自然界に生み出してしまう懸念があります。


■本日の話題その3   「散歩で楽しむ野鳥の本」のマガモの項
 私の最新著書、11月5日に発売になった「散歩で楽しむ野鳥の本」(山と溪谷社刊) から、前項の関連もありマガモをご紹介させていただきました。ごくありふれた存在ながら、特に雄のマガモの美しい羽色について書いてあります。機会があれば、是非ご一読ください。

散歩で楽しむ野鳥の本マガモ

大橋弘一の最新著書「散歩で楽しむ野鳥の本」(山と溪谷社刊・税込み1,890円)のマガモのページ



■ インフォメーション
・大橋弘一の新しい著書「散歩で楽しむ野鳥の本」の詳細については書籍販売サイト「ファウラショップ+」をご覧下さい。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/
・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2009秋号(特集:サケ)、ただいま道内の書店などで発売中です。 編集発売元であるナチュラリーからの直接のお求めは書籍販売サイト「ファウラショップ+」へどうぞ。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/

・ファウラ編集発売元である大橋弘一写真事務所「ナチュラリー」へのお問い合わせは、0120-4646-13までどうぞ。

■今日ON AIRした音楽
       1977年の洋楽ヒット曲
・アンダーカバーエンジェル(アラン・オデイ)
・You light up my life恋するデビー(デビー・ブーン)
・恋のバンシャガラン(シルバー)
・やすらぎの季節(デビッド・ソウル)
・悲しき願い(サンタ・エスメラルダ)

■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週火曜日午前11時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでお話ししています。

2008年11月11日の放送

■本日の話題その1  野鳥の声が聞こえる! 2009卓上型カレンダー
 年末が近づき、あわただしい季節なってきました。写真の仕事をしている私どもの事務所ではカレンダーという”季節商品”が販売の追い込みの時期を迎えています。いくつかある弊社のカレンダーのうち、今日は野鳥写真の卓上型カレンダー「BIRDS IN SEASONS」をご紹介します。
 BIRDS IN SEASONS カレンダーシリーズは10以上も続いている定番商品です。卓上カレンダーとしてはちょっと大き目の葉書サイズ(横幅)で、使用後は写真の部分を切り取ってポストカードとして使えます。写真は、私大橋と江口欣照氏・福与義憲氏・石田光史氏のナチュラリー所属の4名の野鳥写真家が撮影したもので、毎年大変好評いただいています。今年はヤマセミ・キビタキ・オオヨシキリ・ノゴマ・ ヤマドリ・ユリカモメなど12種の鳥が登場、毎月その季節にふさわしい野鳥の姿が楽しめます。
 このカレンダー、じつは3年前から(財)日本野鳥の会が発行・販売しており、私どもナチュラリーはその制作を請け負う立場です。以前から弊社の発行商品として制作していたものが(財)日本野鳥の会の目に止まり、このような業務分担により一般の方々にも入手しやすくなったわけです。1部998円で(財)日本野鳥の会の通販サイトなどでご購入いただけます。
 このカレンダーは今年、2009年版から”野鳥の声が聞こえる”という新機軸を搭載しました。裏表紙の野鳥の写真(毎月登場する野鳥写真のサムネイルです)に別売りのバードボイスペンを当てるだけでその写真の鳥のさえずり声が流れてきます。これは面白い!まさに居ながらにして姿と声で野鳥を楽しむことができるわけです。是非お試しください。なお、別売りのバードボイスペンも(財)日本野鳥の会が販売しています。

BISカレンダー表紙
BISカレンダー

BIRDS IN SEASONS 2009カレンダー

■本日の話題その2   “奥入瀬裁判”から予測されること
 先週11月5日の北海道新聞夕刊コラムに中村太士さん(生態系管理学・北大大学院教授)が書かれた「奥入瀬裁判」には考えさせられました。
 奥入瀬裁判というのは2003年に十和田八幡平国立公園の中核地域・奥入瀬渓流の遊歩道で、7mもあるブナの大枝が女性観光客の頭に落下し女性が重症を負った事故の裁判のことです。女性は介護を必要とする状態になり、管理責任のある国と青森県に損害賠償請求しました。2006年の一審も、控訴審も、行政の管理責任を認め多額の損害賠償金を支払うよう命じた判決となり、現在、国と県の上告によって最高裁で係争中だそうです。被害者に賠償金が支払われることは喜ばしいことであると同時に、この奥入瀬落枝事件は自然公園の利用と管理について多くの問題点を投げかけた、と中村さんは述べています。
 もし国と県が敗訴した場合、全国の同様の自然公園において遊歩道への立ち入り禁止措置や徹底した樹木伐採といった対応がとられることになることが容易に予測されます。そして、そのように管理された公園はもはや自然公園としての魅力を失ってしまいます。自然公園において利用者がどこまで自己の責任において行動し、管理者たる行政がどこまで管理しなければならないか、とても考えさせられる問題です。
 中村さんは、被害者・管理者の責任論に終始するのではなく、社会全体で責任分担し裁判以外で被害者を救済するシステムが必要だと締めくくっていますが、まさにそのとおりだと思います。
 国立公園でなくても、池の周りに柵をめぐらせ腕白な子供たちを締め出すような管理が全国各地でたくさん見られます。かくして、危険性を学習すると同時に自然の仕組みの一端に触れるべき大切な幼少期に虫一匹触れることのないまま育ったような人間が命の大切さなど実感できるわけがありません。自然の生き物に接することなく育つということは子供たちにとって大変不幸なことであり、行き過ぎた自然の管理がこうして社会の歪みを生み出す遠因になっていると思われてなりません。しかし同時に奥入瀬落枝事件のような事故に対する被害者救済システムが必要なことはもちろんです。多角的な議論が望まれます。


■本日の話題その3   「散歩で楽しむ野鳥の本」に見る”都市鳥”進出史  私の最新著書、11月5日に発売になったばかりの「散歩で楽しむ野鳥の本」(山と溪谷社刊) のご紹介方々、都市の野鳥観察について述べさせていただきます。
 この本は、東京・横浜・大阪などの市街地を含む都市部の公園などで観察しやすい野鳥を、大きな写真と初心者にもわかりやすい解説文で紹介する入門者向けの野鳥図鑑です。公園の池に来るカモ類・サギ類などを中心に全78種を掲載しています。市街地にそんなに野鳥がいるの?と思われる向きもあるかもしれません。今では「都市鳥」という言葉があるほど、都市に野鳥は多くなっています。しかし、じつは、都市の街なかでこんなに野鳥が見られるようになったのは、そう古いことではありません。
 都市鳥の先鞭をつけたのはヒヨドリとキジバトでしょう。元来は山の鳥だったヒヨドリやキジバトが都市で繁殖する例が1970年代頃から見られるようになり、当時は新聞をにぎわせるほどの”事件”でした。しかしヒヨドリ・キジバトはその後も都市への進出を続け今では街なかで全く当たり前の鳥であることは皆さんご承知のとおりです。公園の池でカモに餌を与える人が出てきたのも1970年代からでしょうか。こうして鳥は都市の人を恐れなくなる地盤ができ、1980年代には美鳥カワセミも東京の区部に戻り始めました。今では、コゲラなどキツツキ類や、ツミやチョウゲンボウといったタカ類ハヤブサ類などまで都市で見られる鳥となりました。確かに都市は野鳥観察に向いた場所になりつつあるのです。
 鳥が都市に棲むようになった理由は様々で、例えば山や森の環境悪化ということも考えられ、一概にいいこととは言い切れません。しかし、いずれにしても現代は都市で散歩がてらにでも野鳥が見られる時代なのです。見てみたいという気持ちと、ほんの少しの知識があれば、街なかで簡単に野鳥観察が楽しめる時代なのです。新著「散歩で楽しむ野鳥の本」から、そんなことを感じ取っていただければうれしいです。

散歩で楽しむ野鳥の本


散歩で楽しむ野鳥の本ハクセキレイ

大橋弘一の最新著書「散歩で楽しむ野鳥の本」(山と溪谷社刊・税込み1,890円)



■ インフォメーション
・大橋弘一の新しい著書「散歩で楽しむ野鳥の本」の詳細については書籍販売サイト「ファウラショップ+」をご覧下さい。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/
・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2009秋号(特集:サケ)、ただいま道内の書店などで発売中です。 編集発売元であるナチュラリーからの直接のお求めは書籍販売サイト「ファウラショップ+」へどうぞ。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/

・ファウラ編集発売元である大橋弘一写真事務所「ナチュラリー」へのお問い合わせは、
0120-4646-13までどうぞ。

■今日ON AIRした音楽
       スタイリスティックス
・レッツ・プット・イット・トゥゲザー
・愛がすべて
・16小節の恋
・誓い
・ラブ・イズ・ジ・アンサー

■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週火曜日午前11時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでお話ししています。

2008年11月4日の放送

■本日の話題その1  11月でも楽しめる木の実ウォッチング
 私は、札幌市の公式観光サイト「ようこそさっぽろ」に「札幌の自然を楽しむ」という連載を執筆しています。毎月、月初にその月にふさわしい自然の話題を提供するもので、厳密に札幌市内だけではなく札幌周辺の自然の楽しみ方を知っていただこうと考えています。
 今月、11月は、晩秋でも楽しめる木の実ウォッチングを提案しています。紅葉やキノコのシーズンも終わり、時には雪もちらつく季節ですが、森の木々をよく見てみると色とりどりの美しい木の実がまだ鳥にも食べられずに残っています。赤いもの、紫色のもの、光り輝くものなど、木の実は自然の不思議な造形美ですね。日に日に寒くなって、外へ出かけるのがおっくうになりがちですが、こんなちょっとした楽しみを見つけてフィールドへでかければ、また違った面白さに気づくことでしょう。特に今年は色々な木の実が豊作だという話をあちこちから聞きます。木の実を楽しむにはもってこいの晩秋だと思います。
 ちなみに「ようこそさっぽろ」では、私が好きな木の実ベスト5も紹介しました。是非見てみてください。

「ようこそさっぽろ」内「札幌の自然を楽しむ」11月
http://www.welcome.city.sapporo.jp/feature/ohashi/november.html


■本日の話題その2  ちょっと気になる東京都荒川区の環境条例案
 最近のニュースの中で、東京都荒川区がまとめた「飼っていない動物に餌を与えてはいけない」条例案がちょっと気になっています。正式には「良好な生活環境の保護に関する条例」案(仮称)といいますが、基本的には、飼育していない動物に餌を与えることを禁じ、違反した場合には罰金を科すというもの。何でも同区内にはカラスに生肉などを与える人がいて、100羽以上ものカラスが集まり周辺住民が迷惑していることからこういう条例の必要性が出てきたそうで、自分が飼っていない猫などの迷惑についても対象となるそうです。
 カラスや猫はともかく、飼育していない動物全般の餌やり行為が禁じられるならば、庭のバードテーブルはどうなるのだろうという疑問が生じます。美しい野鳥たちが集まる場も、それを迷惑がる隣人がいるかもしれません。カラスや猫の害と、善意で行われる野鳥への餌付け行為を区別する文言を盛り込むのは案外むずかしいことで、一律に取り締まられる事態に発展しかねません。また、こうした条例は全国に波及するケースも考えられます。
 一方では鳥インフルエンザの感染を防ぐという理由で観光地でのハクチョウへの餌付けを禁じる動きもあり、野鳥への餌やりはどんどん肩身の狭い時代になりつつあるのかもしれません。生態系への影響はもちろん重視しなければなりませんし、人間社会での動物をめぐるルールも決めていく必要もあるでしょう。しかし、野生動物への善意の餌付けのメリットはたくさんあることも事実です。それで冬場の餌不足から救われる絶滅危惧種もいますし、手の届く距離で野鳥と接する経験は子供たちの環境教育、情操教育に絶大な好影響をもたらすものでもあります。多角的な議論がなされるように切望するものであります。
 荒川区の条例案については、対象となる動物名を明記して欲しいと思います。ハシブトガラス、ハシボソガラス、ドバト、猫、犬、外来動物…といったところでしょうか。



■本日の話題その3   アライグマの新たな害悪が!
 これも最近の新聞報道で知ったことですが、外来種として大変憂慮すべき害悪をもたらしているアライグマの新たな害がまたひとつはっきりしました。アライグマはジステンパーの感染率がとても高いのだそうです。
 犬の病気として有名なジステンパーは一説に致死率80%という怖い病気ですが、野生化したアライグマの場合、捕獲された頭数の約半数がジステンパーに感染していたとのこと。アライグマは行動範囲が広いことから野生動物に感染を広げる可能性があり懸念されると報じられています。
さらに蚊の季節には約7割のアライグマが日本脳炎に感染しているそうで、人里に出没して畑を荒らすアライグマからヒトが日本脳炎をうつされる危険もあるでしょう。ジステンパーはヒトには感染しないそうですが、いずれにしても「生態系の撹乱」「農業被害」のほかに、こうした病気の感染源ということが新たな害悪として発覚したわけですから、今まで以上に徹底した駆除が望まれます。
 アライグマ駆除の現状は、捕獲頭数は増えているものの、農業被害も減らず生息地域も広がる一方です。樹洞性の野鳥はどの鳥も被害に遭う可能性が高く、最近では北海道でシマフクロウ生息地にまで広がっているとの指摘もあり、生態系保全の観点からも徹底した駆除が望まれています。


■ インフォメーション
・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2009秋号(特集:サケ)、ただいま道内の書店などで発売中です。
・編集発売元であるナチュラリーからの直接のお求めは書籍販売サイト「ファウラショップ+」へどうぞ。http://www.naturally.co.jp/faurashop/
・大橋弘一の新しい著書「散歩で楽しむ野鳥の本」が山と溪谷社から発行されました。こちらも詳細については書籍販売サイト「ファウラショップ+」をご覧下さい。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/
・ファウラ編集発売元である大橋弘一写真事務所「ナチュラリー」へのお問い合わせは、
0120-4646-13までどうぞ。

■今日ON AIRした音楽
   安全地帯
・ワインレッドの心
・恋の予感
・熱視線
・悲しみにさよなら
・碧い瞳のエリス

■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週火曜日午前11時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでお話ししています。

2008年10月28日の放送


■本日の話題その1  「テングス」と「ユグイ」
 今、書店に並んでいる自然雑誌ファウラの掲載記事の中から、今日の放送では逢坂誠二氏(元ニセコ町町長)の「エッセイ丁々発止」を紹介しました。今号のタイトルは「テングスとユグイ」です。
 何のことかと思ったら「テングス」とはテグス(釣り糸)、「ユグイ」とはウグイのことでした。逢坂さんが子供時分に近所の川で遊んだ思い出を記した文章でした。北海道弁にはこのように本来の言葉がちょっとなまったというようなものはたくさんあります。テグスをテングスというのは、坊主をボンズというのと同じタイプのなまり方でしょう。東北地方と共通した言い方かもしれません。
 ウグイをユグイと呼ぶ言い方は私は知りませんでした。ウグイは北海道ではアカハラと呼ぶことが一般的です。私は東京で育ちましたから、ハヤと呼んでいました。そもそもウグイという魚は全国の川に普通に生息するところから、どこでも子供たちの遊び相手であったようで、地方名がたくさんあります。北海道、東京の地方名以外にも長野ではアカウオ、群馬ではクキ、九州ではイダなどという呼び名が知られています。ウグイはコイ科の体長30cmほどになる魚で、川の上流から下流まで広く分布するそうです。子供でも釣りやすいのは雑食性のためで、かまぼこや油揚げ、それに米粒などを餌にしても釣れるそうです。
 ところで、東京ではウグイだけでなく同じコイ科のオイカワのこともハヤと呼んでいました。生き物の呼び名は案外いい加減なのかもしれませんね。

faura21号逢坂連載P

faura2008年秋号より「連載:エッセイ丁々発止−テングスとユグイ」 


■本日の話題その2  地球環境に優しい暖房器具
 北海道ではそろそろ暖房が必要な季節になってきましたが、先週、私はダッチウェストという薪ストーブの会社を取材する機会があり、薪ストーブこそが地球環境への負荷が最も少ない暖房であると聞きました。
 薪を燃やせば当然CO2は出ます。しかし薪つまり木材となる木は成長過程でCO2を吸収しており、そのCO2が燃焼によって出てくるのだそうです。つまり薪ストーブが出すCO2は自然のサイクルの中に収まるものです。ここが化石燃料が出す自然サイクル外のCO2とは根本的に違うわけです。灯油やガス、石炭、電気といった化石燃料または化石燃料だのみの暖房とは次元の違うものだというわけです。 
 同様に木材資源を活かす暖房としてペレットストーブというのもありますが、じつはペレットの製造工程で電気が使われています。またペレットストーブそのものも排煙対策と燃焼効率アップのために強制的に吸排気を行う必要があり、そのためにモーターが使用されている製品が主流だそうです。
 一方、薪ストーブは、古い時代には煙やすすの排出のために空気を汚すものでしたが、今では薪ストーブ先進国である米国のEPA(アメリカ環境保護庁)が厳しい排煙規制を設けており、そのために現在では触媒などを用いてクリーンな排煙が実現し、同時に燃焼効率も向上しています。現代の薪ストーブはじつはハイテク機器になっている最先端の環境配慮型暖房となっているのです。

faura21号P40

ファウラに掲載されたダッチウェストジャパン社の薪ストーブ広告

■本日の話題その3  「散歩で楽しむ野鳥の本」続報
 私、大橋弘一のちょうど10冊目となる著書「散歩で楽しむ野鳥の本」が山と溪谷社から発行されました(正式発行日は11月5日)。このことは、先週のこの放送で初めて皆さんにお知らせしましたが、前作の「庭で楽しむ野鳥の本」(2007年12月発行)が好評だったためにその続編として出版が決まったもので、野鳥を専門とする者としては、こういう初心者もしくは入門者向けの野鳥の本が売れることはとても喜ばしいことと感じています。きっかけは鳥の美しさや可愛さでも何でもいいですから、自然の生き物に関心を持つ人が少しずつでも増えていくことはとてもうれしいことです。もし全ての人が経済活動よりも野生生物に対する関心の方が強かったら、この世界はずいぶんと様相が異なっていたことでしょう。
 さて、放送での「散歩で楽しむ野鳥の本」の紹介は、今週はオナガガモの項を取り上げ、解説文を朗読しました。図鑑らしからぬエッセイ調の平易な解説文が特徴のひとつである「散歩で楽しむ野鳥の本」と「庭で楽しむ野鳥の本」。その面白さの一端を知っていただけたでしょうか。
 「散歩で楽しむ野鳥の本」は、図鑑としては大判の、AB判96ページの本で、税込み1,890円。気に入っていただけたら是非ご購読ください。よろしくお願いします。
詳しい情報は→ ナチュラリーの書籍販売サイト「ファウラショップ+」へどうぞ。http://www.naturally.co.jp/faurashop/

散歩で楽しむ野鳥の本オナガガモ

「散歩で楽しむ野鳥の本」オナガガモのページ


■ インフォメーション
・ 大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2009秋号(特集:サケ)、ただいま道内の書店などで発売中です。
・ 編集発売元であるナチュラリーからの直接のお求めは書籍販売サイト「ファウラショップ+」へどうぞ。http://www.naturally.co.jp/faurashop/
・ ファウラ編集発売元である大橋弘一写真事務所「ナチュラリー」へのお問い合わせは、
0120-4646-13までどうぞ。

■今日ON AIRした音楽
       1973年の洋楽ヒット曲
・落ち葉のコンチェルト(アルバート・ハモンド)
・ギブ・ミー・ラブ(ジョージ・ハリスン)
・悲しみのアンジー(ローリング・ストーンズ)
・タイム・イン・ア・ボトル(ジム・クローチ)
・幸せの黄色いリボン(ドーン)

■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週火曜日午前11時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでお話ししています。

HOME |

Calendar

PREV≪  2008-11  ≫NEXT
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

Advertisements


野鳥写真家&自然雑誌faura編集長の大橋弘一が自然や環境について語ります。FMアップルの番組「不思議いっぱいネイチャーワールド」の内容を伝えるブログでしたが、放送休止中の今もこのブログは継続します。