2009年6月18日の放送

■本日の話題その1  能取湖・卯原内川のホタル放流騒動
 昨日(6月17日)の北海道新聞で、標記ホタル放流に「待った」がかかっている旨の報道がありました。地域の住民などが作る網走地区資源保全協議会が農水省からの補助金で行なう事業の一環として卯原内川にヘイケボタルの幼虫を放流する計画があるそうですが、この計画に対して美幌博物館の学芸員ら研究者が網走市に対して中止を申し入れたとのことです。
 研究者の方たちは、ホタルは移動性が乏しいため地域ごとに独自のDNAをもっていると考えられ、たとえば光り方や光る間隔などが地域によって異なっているそうです。そのため、同じ種であっても他所から持ってきたホタルを放してしまうとその地域固有の個体と交雑して遺伝子が汚染される可能性があるというのです。今回の計画は、旭川から幼虫を持ってくる計画であるため、この懸念に該当するというわけです。
 協議会側は、昔は卯原内川でよくホタルを見たのに最近は見る機会が減ってしまったから何とか元に戻したいと願ってこの計画を立てたのでしょう。それに対して思わぬ横槍が入った形で、戸惑っていることでしょう。研究者との話し合いの場で、生態系に悪影響があるというならそのデータを示せ、などという会話がなされたとのことでした。計画は実行される見通しです。
 しかし、研究者としては「地域ごとに遺伝子が異なっている可能性が高い」という段階で、なお研究途上で結論にまでは至っていないというのがこの分野での研究の実情です。可能性が高ければそのリスクは回避すべきだと私は思います。この世界では予防原則が大切だと思うのです。
 この件について、私は先日の静岡県富士宮市での”ニジマス騒動”と共通した問題を感じました(ニジマス騒動については5/21分及び6/4分をご参照ください)。「生物多様性」の大切さが叫ばれている割には、その実態(種の多様性だけでなく、生息環境の多様性ならびに遺伝子の多様性も重要だということなど)があまりにも世間一般に知られていないのです。今回のホタル放流について研究者の方々が指摘していることは、生物多様性についての基礎知識だけでももっている人にとっては当然の指摘です。しかし、世間の大多数の人々にはそのレベルの情報さえ伝わっていないのです。新聞・テレビなどをはじめ様々な媒体のあり方に問題があるのかもしれません。私ども自然雑誌発行者としては、もっともっと努力しなければならないと痛感させられました。

→ 放送では以上の内容をお話しましたが、その後、ホタル放流は中止されることになったと報道されました。


■本日の話題その2 faura夏号から
 北海道自然雑誌faura夏号が発売になりました!もう書店でご覧になった方も多いと思いますが、今回は「礼文島・利尻島」の特集です。自然の見どころいっぱいの両島ですが、ファウラでは特に花と鳥を中心に紹介しています。他の雑誌にはない内容ばかりですので、是非ご覧下さい。
 特集はさておき、今日の放送では、私の連載ページ「ホッカイドウテキ小自然ノススメ」をご紹介しました。今回のテーマは「エゾカンゾウ」。北海道ではてともよく見かけるこの植物、今が花の盛りだと思いますので、急いで先にご紹介する次第です。今回の話は、エゾカンゾウの「名前」についての様々な考察です。
 エゾカンゾウは別名がいくつもあります。ニッコウキスゲ、ゼンテイカ、エゾゼンテイカ…。ニッコウキスゲとエゾカンゾウがイコールだとはびっくり!ですが、種としては同一のものとされています。ただし、北海道でこの花を見てニッコウキスゲと呼ぶ人はいませんし、日光でこの花をエゾカンゾウとも言わないでしょう。標準和名と目されるゼンテイカの名よりも、地名の入った和名の方が親しみやすいことは言うまでもありません。
 ところで、エゾカンゾウのカンゾウを「甘草」だと思っている人もいるではないでしょうか。じつは私もそうでした。しかし、同じカンゾウでも、こちらは「萱草」。萱は忘却を意味する当て字だそうです。中国ではこの花(ゼンテイカだけでなくキスゲ類全般)を食べれば憂いを忘れることが出来るという言い伝えがあるため、この字が当てられたそうです。
 日本でも万葉集の時代からこの言い伝えが知られ、いくつかの歌に詠まれていますが、日本では食べるというよりもこの花を身に付ければ悩みが忘れられるという解釈になったようです。さらに古今集の時代には人への恋心を忘れる花という趣旨に発展し、好きになってはならない愛しい人への思いを断ち切るための格好のアイテムとして和歌の世界で重宝されたようです。
 ほかにもいくつかエゾカンゾウの名前にまつわる面白エピソードをファウラではご紹介しました。私の撮影したエゾカンゾウの花の写真とともに、興味のある方は是非ご覧になってください。
 
faura24号P56〜P57

faura24号「ホッカイドウテキ小自然ノススメ」エゾカンゾウ後半のページ


■本日の話題その3 大橋弘一が今週出合った鳥「ホトトギス」
 今週は函館など道南への取材に行ってきました。そこで、おもいがけないホトトギスとの出会いがありました。「思いがけない」というのは、北海道ではホトトギスは少なく、滅多に見られないためです。私の新著「北海道野鳥ハンディガイド」でも一般的でないため掲載していません。
 ホトトギスはカッコウ科の鳥で全長28cm、小型のカッコウ類です。おもにウグイスに托卵することで知られています。外見はカッコウやツツドリと似ており、また鳴き声はエゾセンニュウとそっくりです。北海道ではエゾセンニュウの声を聞く機会は多いのですが、今回道南で聞いた声は直感的にエゾセンニュウではない、と思いました。姿は確認していませんので確証はないと言えばないのですが…。
 番組ではエゾセンニュウの声と比較しながらホトトギスの声(もちろん録音)をお聞きいただきました。


■インフォメーション
・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2009夏号(特集:”北の二つ島”礼文・利尻)は、ただいま好評発売中です。 編集発売元であるナチュラリーからの直接のお求めは書籍販売サイト「ファウラショップ+」へどうぞ。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/

・「ファウラショップ+」では、新著「北海道野鳥ハンディガイド」をはじめ大橋弘一の著書も販売しています。

■今日ON AIRした音楽
  スリー・ドッグ・ナイト
・「オールドファッションド・ラブ・ソング」
・「喜びの世界」
・「シャンバラ」
・「ショウ・マスト・ゴー・オン」
・「ファミリー・オブ・マン」


■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で毎週木曜日午後4時00分からお送りしている1時間番組です。帯番組「アップル・スタイル」パーソナリティーの福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでお話ししています。

2009年6月11日の放送

■本日の話題その1 日本の地球温暖化対策はこれでいいのか?
 昨日(6/11)、麻生首相が発表した政府の地球温暖化対策目標「温室効果ガス2005年比で15%削減」を皆さんはどんな思いでお聞きになりましたか? 基準年をなぜ2005年にしたのかもよくわかりませんが、京都議定書で世界に約束した「90年比」に換算するとわずか8%の削減にすぎず、15%という数字を出したかったための数字のトリックではないかとさえ勘ぐりたくなってしまいます。
 それはさておき、世界のスタンダードである90年比でお話しますと、ECヨーロッパ総体では20%削減という目標を掲げており、それと比べるとずいぶん生ぬるい感じは否めません。麻生首相の口ぶりだけは「温暖化対策に本気です」的な雰囲気でしたが、このようにその中身は世界に対して恥ずかしいようなひどいものでした。しかも、具体策がほとんど見えません。このままでは世界で日本だけが孤立するとさえ、新聞によっては手厳しく評しています。そもそも本気で温暖化対策をするつもりなら、高速道路のETC割引などという愚策を行うはずはなく、その場その場で適当な場当たりばかりやっているのが、悲しいけれども最近のわが国の現状でありましょう。話はそれますが、今年のゴールデンウィーク中にETCの「どこまで乗っても1000円」割引制度を利用した人の車から排出されたCO2は60万tだそうで、これは平均的な日本人180万人が1年間に出すCO2に匹敵するそうです。経済対策ならETCに限定せずに全車に適応すべきであり、この割引制度は理不尽に不公平で、目的はETC促進でしかないことは歴然ですし、このように環境対策として口で言っていることに逆行することを平気で行っているわけです。
 とにかく、経済ももちろん大切ですが、地球環境問題に対して日本は鈍感すぎるのではないでしょうか。ヨーロッパだけでなくアメリカも中国さえも、既に自然エネルギーへの転換を本気で始めていると報じられる中、本当に日本が世界から取り残され孤立してしまうようなことにだけはならないで欲しい。切に願います。


■本日の話題その2 新著「北海道野鳥ハンディガイド」の工夫
 北海道新聞社から発売された私の新しい著書「北海道野鳥ハンディガイド」がこれまでにない数々の工夫を凝らした図鑑だということは先週までに述べました。今週は、その具体的な工夫のひとつ「配列」についてご説明します。
 配列、つまり鳥をどういう順序で掲載するかは、図鑑を作る上でとても重要なファクターです。考え方やその図鑑の位置付け、そしてある意味では著者の力量までがわかってしまう要素です。
 既存の多くの初心者向け図鑑は生息環境別に配列しています。例えば「家の周り」「公園や農耕地」「川や湖沼」「森林」などに分けるといった具合です。よく見かける頻度の順にその本の著者なりの判断で並べています。本当に初心者のうちはこの方式で役立つでしょうけれども、初心者はいつまでも初心者ではありません。鳥に関心を持っていればすぐに上達します。上達すると、そういう初心者向けの図鑑では物足りなくなり、また新しい図鑑を買い足すことになるでしょう。環境別の配列の図鑑に慣れた人は、別の図鑑を買った時に、初めて「分類順」に接するかもしれません。じつは、日本鳥類目録(現在は改訂第6版)によって定められた「分類順」というものがあり、一般的な図鑑や文献などはすべてこの順番で鳥を分類することを前提に作られています。ですから上達した時のことを考えると少しでも早く「分類順」という考え方に慣れることが有利です。
 ですから、「北海道野鳥ハンディガイド」では配列は基本的に「分類順」にしました。しかし、ここでひと工夫したのは、「逆順」にするということでした。分類順の正規の順序では、アビから始まり、ウ類やミズナギドリ類が早々に出てきます。そして、スズメやカラスは最後の最後になってやっと出てきます。つまり普通の人にとってなじみのないものばかりが並び、少しでも知っている鳥がなかなか出てこないという点でとっつきにくい書物になってしまうのです。そこで、本書では順番をひっくり返しました。なじみ深いカラスから始まりムクドリやスズメがそれに続きます。この工夫で鳥の世界への導入がスムースになると私は考えました。それでいて、分類順という考え方は常に意識することができます。これこそが上達の近道でしょう。
 いかがでしょうか。「北海道野鳥ハンディガイド」を実際にお使いの初心者の方、この配列についてどう思われますか。きっと、上級者になってもベテランになっても使い続けていただける図鑑であるに違いないと私は思っているのですが。ちなみに、こういう配列(分類順の逆順)の図鑑は、私の知る限りこれまでに一冊も出ていません。私のちょっとした工夫ですが、この業界では今まで誰もやらなかった斬新なチャレンジなのです。

カラス

「北海道野鳥ハンディガイド」はカラスから始まる。「北海道野鳥ハンディガイド」は全168ページ・税込み1,785円で、道内の書店で発売中です


■本日の話題その3    私が今週出会った鳥「エゾセンニュウ」
 私、大橋弘一がフィールドで実際に出会った野鳥を紹介するシリーズ。今週はエゾセンニュウです。今週の9〜10日に名寄・下川方面に取材に行ってきましたが、その際に出会った鳥の中で印象的だった鳥です。  
 エゾセンニュウはウグイス科、全長18cmほどの小鳥です。「ジョッピン、チャカチャチャカ」と聞こえる独特のさえずりで知られています。常に藪の中に潜んでいて人前に姿を現すことは滅多になく、従ってこの鳥を撮影するのは至難の業で、我々写真家泣かせの鳥です。このエゾセンニュウ、夜も鳴くことがあるとは聞いていましたが、今回の名寄の取材でそのすごさを私は体験したのです。
 当日、少なくとも午後から夕方にはしきりにさえずっていましたが、日没過ぎても一向にやめる気配なく、なんと夜中の11時になってもまだまださえずり続けていたのです。その後、私自身が眠ってしまって何時までさえずっていたのかよくわかりませんが、明朝5時に目覚めた時には静かになっていました。しかし、5時半からまたさえずり再開。なんともパワフルな鳥です。これも繁殖期という季節のなせる業なのでしょう。
 なお、エゾセンニュウは「北海道野鳥ハンディガイド」では43ページに掲載されています。是非ご参照ください。

マキノセンニュウ

「北海道野鳥ハンディガイド」のエゾセンニュウのページ


■ インフォメーション

・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2009夏号(特集:北の”二つ島”礼文・利尻)は、まもなく(6月15日)発売になります。 編集発売元であるナチュラリーからの直接のお求めは書籍販売サイト「ファウラショップ+」へどうぞ。「北海道野鳥ハンディガイド」をはじめ大橋弘一の著書もお求めいただけます。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/




■今日ON AIRした音楽
    チェリッシュ
 「哀愁のレインレイン」
 「渚のささやき」
 「千羽鶴」
 「恋の風車」  
 「なのにあなたは京都へゆくの」 

■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週木曜日午後4時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでお話ししています。

2009年6月4日の放送

■本日の話題その1 富士宮市「市の魚」騒動の決着
 3週間ほど前にお伝えした静岡県富士宮市の「市の魚」騒動(内容は5/21分をご参照ください)の続報です。結論は、「ニジマスが市の魚に決定した」ということです。市制記念日の6月1日には記念式典も行われたようです。
 私の感想は「案の定」といったところでしょうか。市民アンケートの結果も大方が賛成ということでしたし、そもそも市長が乗り気だったと報じられています。さらに市議全員の賛成もあったということで、この結果はやむをえないところでしょう。
 しかし、一般市民だけでなく市議会議員や市長といった立場にある人が外来種の害悪を正しく認識していないことが、これではっきりしました。見識のなさというか、町興しのためには生態系の健全性など二の次という姿勢には大変失望しました。しかしこれが日本の現状なのでしょう。
 私のような立場で自然はどうあるべきか、とか、生物多様性をいかに保持していくべきか、といったことを常日頃から考えている者にとって、世間一般があまりにも問題意識を感じていないと思われることが多々あります。地球温暖化については随分と啓蒙が進み、知らないでは済まされないほどになりましたが、それと並ぶ重要な環境問題である生物差多様性とくに外来種対策については一向に世間の認識が向上しないといういらだちを感じます。日本生態系協会の指摘は世界の潮流から見ても当然の内容でした。市の魚決定の報に対して、日本生態系協会は世界的に見てもズレている旨のコメントを出したようです。外来種問題に対して、どうすれば世間の意識を向上させられるのでしょうか。


■本日の話題その2 図鑑というものの思い出
 この度、北海道新聞社から発売された私の新しい著書「北海道野鳥ハンディガイド」のご紹介に伴い、先週に引き続き私にとっての”図鑑”というものへの思い入れをお話しました。
 思えば、幼少の頃、私が一番好きだったものは図鑑だったのです。多分、小学校低学年の頃だったと思いますが、動物から始まって、昆虫、植物など親にねだって買ってもらった図鑑類(もちろん子供向けのものでした)はどれも好きで、わくわくしながら1ページ1ページめくって見ることがとても楽しかった記憶があります。なかでも鳥類の図鑑が最もお気に入りで、毎日毎日繰り返し見ていましたからとうとうページがとれて製本がバラバラになってしまいました。その頃に図鑑によって自然に鳥の種類を覚えてしまったようで、大人になってから本格的に野鳥を見るようになった時に初めて見る鳥でも見た瞬間にその和名が頭に浮かぶようになっていました。図鑑とは、私の原点だと言えます。
 図鑑とは、生物を知るための最も基本となる資料だと思います。そのために必要かつ十分な情報が入っているものが優れた図鑑といえるでしょう。今回手がけた「北海道野鳥ハンディガイド」は、そういう意識をもって作りました。私の自信作です。皆さんも是非一度書店で手にとって見ていただければ幸いです。
 ただ北海道外の書店ではあまり置いていないので、道外の方は私の写真事務所「ナチュラリー」の販売サイトファウラショップ+ご購入いただければうれしいです。是非ご利用ください。 

ハンディガイドトビラ

「北海道野鳥ハンディガイド」のトビラはノゴマ。「北海道野鳥ハンディガイド」は全168ページ・税込み1,785円で、道内の書店で発売中です


■本日の話題その3    私が今週出会った鳥「オオヨシキリ」
 今週から、その週に、私、大橋弘一がフィールドで実際に出会った野鳥を紹介するシリーズを始めることにしました。その第1回はオオヨシキリです。
 オオヨシキリはウグイス科、全長18cmほどの小鳥です。北海道では局地的にしか生息していませんが、先日、北区篠路でその繁殖地を見つけました。繁殖期には騒がしいさえずりを一日じゅう聞かせることでしられていますが、番組ではそのさえずりを録音でお聞きいただきました。時には夜にもさえずることがあります。また、一夫多妻で繁殖することも知られています。外見や生態について、詳しいことは是非「北海道野鳥ハンディガイド」でお確かめください。

オオヨシキリ

「北海道野鳥ハンディガイド」のオオヨシキリのページ


■インフォメーション

・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2009夏号(特集:北の”二つ島”礼文・利尻)は、まもなく(6月15日)発売になります。 編集発売元であるナチュラリーからの直接のお求めは書籍販売サイト「ファウラショップ+」へどうぞ。「北海道野鳥ハンディガイド」をはじめ大橋弘一の著書もお求めいただけます。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/




■今日ON AIRした音楽
    ミッシェル・ポルナレフ
 「愛の休日」
 「忘れじのグローリア」
 「哀しみの終わる時」
 「愛の願い」  
 「渚の思い出」 

■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週木曜日午後4時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでお話ししています。

2009年5月28日の放送

■本日の話題その1  新著「北海道野鳥ハンディガイド」のご紹介

北海道野鳥ハンディガイド

「北海道野鳥ハンディガイド」は1700円(税別)で発売中です

 この度、私の新しい著書「北海道野鳥ハンディガイド」が北海道新聞社から発行発売されました(正式発行日は5月30日)。私にとっては11冊目の著書で、北海道・地域版の携帯用の野鳥図鑑です。これまでの著書の中には「庭で楽しむ野鳥の本」「散歩で楽しむ野鳥の本」(いずれも山と渓谷社)や「鳥の名前」(東京書籍)といった図鑑的な著作はいくつかありますが、本格的な(図鑑らしい)図鑑は今回が初めての出版となります。また、これまで小学館の「図鑑NEO・鳥」や山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑7日本の野鳥」、平凡社「日本動物大百科・鳥類?」、偕成社「名前といわれ日本の野鳥図鑑」等々いくつもの図鑑への作品提供の仕事はさせてもらっていますが、自著としての図鑑も初めてです。
 もともと、幼い頃から図鑑が大好きだった私は「図鑑」という書物には特別な思い入れがあります。図鑑は生物を知るための最も基本となる資料であり、子供を含む多くの人をその分野へ招き入れる入り口であるとも考えています。私の専門分野である野鳥の図鑑については内外のものを多数見てきて、また全国各地のローカル出版物としての図鑑も見てきて、図鑑とはどうあるべきか、理想の図鑑はこうあってほしいという思いを常日頃から持っていましたので、今回の出版の話を出版社から打診された時には大変うれしく思いました。そして、私が理想と考える形の図鑑をこの本で実現させようと思い、この仕事を引き受けたのです。
 その結果、これまでの鳥類図鑑にはないいくつもの工夫をちりばめた図鑑となりました。写真の選出や原稿等々この本を作る課程では大変苦労もしましたが、こうして出来上がってみると私としては大いなる自信作となりました。野鳥に詳しい人や日頃からいろいろな図鑑に親しんでいる人にはその工夫がすぐにわかるようで、この本を見ていただいた野鳥の世界の方々からはこぞって「画期的」「すごい」「こんな本はなかった」というお褒めの言葉をいただいています(多分にお世辞もふくまれているとは思いますが)。
 皆さんも是非一度書店で手にとって見ていただければ幸いです。ただ北海道外の書店ではあまり置いていないので、道外の方は私の写真事務所「ナチュラリー」の販売サイトファウラショップ+ご購入いただければうれしいです。是非ご利用ください。


■本日の話題その2    5月の森の歌姫たち「コルリ」
 5回にわたってご紹介してきた森の歌い手たちのシリーズも今回で最後です。既に森は木の葉が繁って、”声はすれども姿は見えず”状態になってしまいました。
 コルリはツグミ科、全長14cmほどの小型ツグミ類です。オオルリと並ぶ「青い鳥」として人気がありますが、コルリはその瑠璃色の色調がオオルリほど鮮やかではありません。やや暗い感じの青色です。喉からの下面が白いため、白と青りのツートンカラーのような感じです。「チッチッチッチッ」という前奏がつくのがさえずりの特徴。番組ではそのさえずりを録音でお聞きいただきました。
 コルリは森の中でも低層の藪の中に棲む鳥です。笹薮に潜んでいてなかなか姿を見せてくれません。コルリの姿をじっくり見ることができたら、それこそ幸せを運んできてくれたように感じられるかもしれませんね。

コルリ

コルリ(撮影:大橋弘一 「北海道野鳥ハンディガイド」より)

■インフォメーション

・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2009春号(特集:魅惑のゼフィルス)は、道内の書店などで発売中です。 編集発売元であるナチュラリーからの直接のお求めは書籍販売サイト「ファウラショップ+」へどうぞ。「北海道野鳥ハンディガイド」をはじめ大橋弘一の著書もお求めいただけます。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/




■今日ON AIRした音楽
    浜田省吾
 「二人の夏」
 「路地裏の少年」
 「ラストショー」
 「悲しみは雪のように」  
 「さよならゲーム」 

■「不思議いっぱいネイチャーワールド」は札幌のコミュニティーFM局「FMアップル」(76.5MHz)で、毎週木曜日午後4時00分からお送りしている1時間番組です。パーソナリティー・福津京子さんを相手に、野鳥写真家であり自然雑誌ファウラ編集長でもある大橋弘一が野鳥や自然の話から地球環境まで、エコについて幅広いテーマでお話ししています。

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野鳥写真家&自然雑誌faura編集長の大橋弘一が自然や環境について語ります。FMアップルの番組「不思議いっぱいネイチャーワールド」の内容を伝えるブログでしたが、放送休止中の今もこのブログは継続します。