2010年1月22日記載

■昨日の「ラジオ深夜便」
 NHKラジオの人気番組「ラジオ深夜便」で、月にほぼ一度の割合で北海道の自然情報をご紹介しています。電話での出演ですが毎回だいたい13分間程度の話になります。今月の出演日は昨日でした。
 昨日は、季節がら、私が毎年最も楽しみにしている野鳥観察のひとつ「ナナカマド街路樹に来る小鳥たち」というテーマでお話ししました。北海道に住む我々にとってはナナカマドの街路樹も、その実を食べる小鳥も冬には珍しくない光景ですが、東京などから見れば真っ白な雪景色に映える赤い実だけでも美しい世界ですし、そこに色とりどりの小鳥がやってくる情景というのは本当にかけがえのない北海道らしい冬の風物詩だと感じます。
 ナナカマド街路樹にやってくる鳥はヒヨドリやムクドリなど身近な種類からキレンジャクやヒレンジャク、それにギンザンマシコなどといった人気の鳥まで計10種以上になります。街路樹にナナカマドが多く植えられている道路ほどそれらの鳥が見られる可能性は高く、ちょうど今頃の時期が見ごろです。今年は実が少なめのようですので、どれだけ鳥がやってくるかわかりませんが、数日前からレンジャク類の群れの出現情報が少しずつ聞かれるようになりました。楽しみですね。

ヒヨドリ

見慣れたヒヨドリもナナガマド街路樹との組み合わせで美しい情景に(faura2003年冬号より 撮影:大橋弘一)


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2010年1月17日記載

■ウトナイ湖で越冬するヒシクイ
 先日、取材のため久しぶりにウトナイ湖を訪れました。水鳥の楽園あるいは野鳥の聖域の元祖として大変有名な苫小牧の湖です。
 昨秋オープンした「道の駅ウトナイ湖」の奥の水辺は昔から白鳥への餌付けが行われてきた場所であり、ちょうど今の季節にはたくさんのオオハクチョウが見られると思ってちょっと寄ってみました。オオハクチョウやオナガガモが観光客から餌をもらう姿は相変わらずですが、それらの中に1羽のヒシクイの姿を見つけました。ヒシクイは春秋の渡りの時期にウトナイ湖に立ち寄る渡り鳥ですが、真冬にいるのは珍しい。しかも、こういう場所にいることからもわかるように人馴れしていて、観光客が与える餌を食べています。本来であれば大変警戒心の強いヒシクイなのに、これまた珍しいこと…。
 聞くところによると、ウトナイ湖では数年前には怪我をした2羽のヒシクイが越冬した例があるとのことです。怪我をして飛べなくなれば移動できず、その地に留まらざるを得ないわけです。他にも近年は保護されて放鳥されたヒシクイの越冬例などもあります。ただ、今回私の見た個体は怪我をしている様子もなく、弱っているようには見えませんでした。じつは、一方ではウトナイ湖よりさらに北の長都沼で越冬するヒシクイが21世紀に入ってから数羽ですが出現しています。元々北海道では越冬しなかった鳥なのに越冬分布を北上させる傾向も見られるのです。これは同じガン類のマガンでも見られる傾向です。
 果たして今ウトナイ湖で越冬中のヒシクイは、怪我などのアクシデントで越冬しているものなのか、あるいは越冬地の拡大の一端なのか、どちらなのでしょうか。1羽しかいなかったことはヒシクイとしてはやはり不自然で、何らかのトラブルがらみに思えてしまうのですが…。どなたか詳しいことをご存知の方は、是非教えていただけませんでしょうか。

ヒシクイ

ウトナイ湖で越冬しているヒシクイ(撮影:大橋弘一)

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2010年1月7日記載

■冬の鳥見の定番・カモwatching
 年末年始の休暇をいただき、このブログも更新を1回お休みさせてもらいました。毎回楽しみにしていただいている方には失礼しました。本日から再開しますので今年もよろしくお願い申し上げます。
 さて、新年は私の活動は3日から始めました。春に出す新しい本の原稿執筆や取材に早くも忙しい日々となっています。そんな合間を縫って5日には取材を兼ねて軽く本年最初の撮影を楽しみました。場所は札幌・北区の創成川。鳥見の冬の定番”カモ・ウォッチング”が楽しめる場所です。ヒドリガモ、マガモ、カワアイサそれにカイツブリなどが見られました。
 カモ類観察が冬の定番だといっても、北海道では厳寒期には水域は基本的に凍結してしまいますので東京のようなわけにはいきません。東京だったら冬には公園の池などでたくさんのカモ類が見られますが、北海道ではカモがいる水辺は流水か湧水の場所に限られます。個体数も東京ほど多くはありません。むしろカモ類などの水鳥が北海道で多くなるのは春の雪解けの時期です。それでも雄のカモ類が一番美しい時期を迎え、気軽に観察するのは楽しいものです。今回もヒドリガモやマガモの光り輝く美しさをじっくりとながめ、改めて冬ならではの楽しみを感じました。

ヒドリガモ

ヒドリガモ(撮影:大橋弘一)


■ラジオ「不思議いっぱいネイチャーワールド」一日だけの復活
 このブログの母体であるFMアップルの番組「不思議いっぱいネイチャーワールド」が年末に一日だけ「年末スペシャル」として復活しました。
 12月29日の一時間でしたが、タンチョウに関する話をさせていただきました。今発売中のファウラ冬号がタンチョウ特集なので…というわけですが、一時間ではとてもとてもすべてをご紹介するわけにはいかず、雑学知識的に面白い話題を中心にご紹介しました。
 例えば、江戸時代には徳川幕府が鶴の捕獲をご禁制にしていたこと、それにもかかわらず徳川家や一門だけは最上級の食材として鶴を楽しんでいたこと、最高の食べ物を表す”三鳥二魚”という言葉があったこと…などなどです。そうそう、中国ではタンチョウを国鳥に定めようとして「日本」を意味する語が学名についているために決定できないでいることもお話しました。どれもファウラには詳しく書いてありますから、興味のある方はぜひ読んでみてください。

faura26号P18〜P19

faura2009冬号タンチョウ特集のひとコマ

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野鳥写真家&自然雑誌faura編集長の大橋弘一が自然や環境について語ります。FMアップルの番組「不思議いっぱいネイチャーワールド」の内容を伝えるブログでしたが、放送休止中の今もこのブログは継続します。