2010年6月25日記載

■奥尻島特集は、ここがスゴイ
 先週の続きのお話ですが、今回のファウラは、ブナ林だけでなくこれまであまり知られていなかった奥尻島の自然を丹念にご紹介しています。私個人としては、奥尻の自然をきちんと紹介した書籍・文献はこれまで見たことがなく、その意味では、今号のファウラは相当な存在意義があると自負しています。自然を伝えるという、まさに「自然雑誌」の使命を今回は少し果たせた気がしています。
 例えば、動物について。キツネやヒグマはいなくてタヌキが多いこと、アユやニホンザリガニが多産すること、オサムシ類が多様なことなどなど。私は、恥ずかしながら今号の取材・編集に携わるまでタヌキが多いことくらいしか知識がなかったので、調べれば次々に興味深い事象が現れることにはびっくりしました。自然好きの方でも、これらのことをよく知る人は少ないのではないでしょうか。
 奥尻島と言えば「ウニとアワビを食べに行く島」という側面だけを強調した観光客誘致が長く行なわれてきたために、その自然の魅力が知られないままになっているのかもしれません。実際は自然の魅力に富んだ島です。その一部だけでも今号のファウラを見てお確かめください。
 
faura28号P24〜P25
faura最新号(28号)・奥尻島の動物を紹介しているページの一部


■ダライ・ラマ14世の言葉
 今、サッカーの世界大会が行なわれていて、テレビや新聞ではその話題ばかり大きく取り上げられています。私はもともとサッカーには興味がなく、好きでも嫌いでもなかったのですが、このようにうるさく報道されるととてもわずらわしく、今ではサッカーそのものに嫌悪を感じるようになってしまいました。
 先週、来日したチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、「ワールドカップでどこの国が優勝すると思いますか」という記者の質問に対し、「ルールも知らないし、全く興味がない」と答えたということですが、まさに”我が意を得たり”と思いました。記者もバカな質問をしたものです。民族の独立を平和裏に獲得しようと苦闘している人に対してするべき質問ではないでしょう。
 私も、好きなスポーツにはつい熱狂してしまいますので、騒ぐ人の気持ちもわからなくはないですが、嫌いな人にとっては喧騒そのものです。誰もが喜んでいるわけではないのです。報道機関は、そのことを公正な目で判断して扱ってほしいものです。前述の記者のバカな質問は、平和ボケした日本の恥をさらすものとも思えます。


■ インフォメーション
・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2010夏号(特集:奥尻島へ行こう!)は好評発行中です。詳しい内容については、編集発売元であるナチュラリーの公式販売サイト「ファウラショップ+」をご覧ください。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/

・「ファウラショップ+」では、ファウラのバックナンバー各号や大橋弘一の著書など、自然関係の優良書籍をたくさん販売しています。是非ご利用ください。

2010年6月18日記載

■「奥尻島特集」号のすばらしさ
 先週お知らせしたファウラ最新号「奥尻特集」ですが、その内容の素晴らしさをちょっと語らせてください。何せ編集長としてはとても満足のいく仕上がりになったもので、是非皆さんにこのファウラを、また奥尻島の魅力を一人でも多くの人に知ってもらいたいのです。
 まず、奥尻島はブナの島であるということ。私はこういう仕事をしているにもかかわらず、恥ずかしながらこのことを知りませんでした。
 奥尻は島全体がブナ林の覆われた島であり、離島としては最北限のブナ林とも言えるものです。しかも、海岸沿いにまでブナが生育しており、この「海岸部ブナ」は他地域ではもうほとんど見られない学術的に大変貴重なものだそうです。
 この貴重なブナ林がなぜ世間にあまり知られていないのかとても不思議ですが、私はこのことをきちんと今回のファウラ誌面で伝えることが出来ただけでもファウラの自然雑誌としての大きな役割が果たせたと感じています。その素晴らしさは是非今回のファウラでお読みください。

faura28号P20
faura28号P33
faura最新号(28号)・奥尻島のブナ林を紹介しているページの一部


■ インフォメーション
・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2010夏号(特集:奥尻島へ行こう!)は6/15発行発売となりました。詳しい内容については、編集発売元であるナチュラリーの公式販売サイト「ファウラショップ+」をご覧ください。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/

・「ファウラショップ+」では、ファウラのバックナンバー各号や大橋弘一の著書など、自然関係の優良書籍をたくさん販売しています。是非ご利用ください。

2010年6月11日記載

■ファウラ「奥尻島特集」号が出来ました!
 たった今、ファウラ最新号が刷り上がり、印刷所から届きました。
 15日発行の2010夏号(通巻第28号)奥尻島特集号です。
 毎回のことですが、編集長の立場としては、出来上がった最新号を手に取るこの瞬間は何とも言えないワクワク感ドキドキ感に包まれます。ここ数ヶ月間、手塩にかけて育て上げてきたモノがやっと一人前になって一人歩きを始める…。そんな感覚でしょうか。
 特に今回の奥尻号は、非常に制作過程が煩雑で苦労した上に自分の新著の執筆制作時期と重なり、制作期間中はずっと”超々”多忙の日々でした。予定通りに発行できるのが奇跡とさえ思えるほど。いつも以上に手間取りましたが、こうして完成してみるとやはり感慨はひとしお。きっと後々深く印象に残る一冊になることでしょう。
 手前味噌ですが、内容も素晴らしいものに仕上がりました。書店には15日から並びますので、皆さん是非ご購読ください。

faura28号表紙

出来上がったばかりのファウラ2010夏号(通巻第28号)・特集は「奥尻島へ行こう!」


■ インフォメーション
・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2010夏号(特集:奥尻島へ行こう!)は6/15発行・発売となります。詳しい内容については、編集発売元であるナチュラリーの公式販売サイト「ファウラショップ+」をご覧ください。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/

・「ファウラショップ+」では、ファウラのバックナンバー各号や大橋弘一の著書など、自然関係の優良書籍をたくさん販売しています。是非ご利用ください。

2010年6月4日記載

■スズメは減った?
 私は事務所へ自転車通勤をしています。自宅から片道約15分の道のりですが、かつては車で通っていました。思うところあって自転車に変えたのですが、自転車だと今まで気づかなかったいろいろな音や景色に気づくことがあります。ここ一週間ほどは、自宅から事務所までの間にあちこちで何度もスズメの雛の声を耳にするようになりました。スズメたちも子育てに大わらわといった時期なのですね。
 ところで、スズメといえば最近はずいぶん数が減ったと言われています。先日も、一時の半分以下にまで減っているのではないかという新聞報道を見ました。バードテーブルを介してサルモネラ菌によってスズメが大量死したのは4年前のことでしたが、それ以来充分に個体数が回復していないというのです。本当にスズメはそんなに減ってしまったのでしょうか。札幌の市街地で普通に生活している分には、あまり実感はわきません。今年もこんなにあちこちで子育てもしているし…。
 「一時の半分」と言ってもそもそもその「一時」に全国で何羽のスズメがいたのか正確な数はわかっていないはずです。たくさんいることが当たり前の鳥は、正確な数を把握することさえ困難なのです。もし今現在の個体数がわかったとしても、比較の起点となる時点での個体数がわからなければ比較のしようがありません。そこで、ある地域でのサンプル調査ということになるのでしょうけれど、それが果たして正確な動向を示すものと言えるのかどうか。スズメの雛の声を聞きながら、そんなことを考えました。本当にスズメは減っているのでしょうか?

スズメ

スズメの巣作り。くわえているのは巣材(先月札幌市内で撮影)


■ インフォメーション
・大橋弘一が編集長を務める北海道自然雑誌「ファウラ」2010春号(特集:イトウ)が好評発売中です。詳しい内容については、編集発売元であるナチュラリーの公式販売サイト「ファウラショップ+」をご覧ください。
http://www.naturally.co.jp/faurashop/

・「ファウラショップ+」では、ファウラのバックナンバー各号や大橋弘一の著書など、自然関係の優良書籍をたくさん販売しています。是非ご利用ください。

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野鳥写真家&自然雑誌faura編集長の大橋弘一が自然や環境について語ります。FMアップルの番組「不思議いっぱいネイチャーワールド」の内容を伝えるブログでしたが、放送休止中の今もこのブログは継続します。